元・立誠小学校とは?

 

元・立誠小学校の建つ地は、映画に深い縁を持つ場所です。明治30年にフランスからリュミエール兄弟の発明したシネマトグラフ(映写機兼カメラ)とその興行権、フィルムを持ち帰った稲畑勝太郎(1862~1949)が、この地(当時、京都電燈株式会社)で日本で初めて映画の試写実験に成功しました。それは同時に映像メディア、映画産業の始まりでもあり、これを機に映画は20世紀を代表する国民娯楽として成長していきました。

かつてこの地が日本映画の発祥となったように、前例のない企画である学生FCMをはじめ本映画祭で行う取り組みが、学生映画、ひいては映画離れと言われる日本で映画というものを京都から再び盛り上げていく一歩になればと願っています。

日本初の試写実験の成功は、「映画を複数人で一斉に観ること」の始まりでもありました。今回の映画祭では、古雅なたたずまいの元・立誠小学校の教室等をシアターに、中には和室にスクリーンを設置することも計画しています。映画を観ること———暗闇の中、息をひそめてひとつの映画を共有することの変わらない楽しみを、映画館に行くこととは一味違った形で体験して頂けたらと思います。

→元・立誠小学校/立誠まちづくり委員会HP